2021/09/16
先日、岡山県立美術館で開催された
「ヨーロッパ絵画400年の旅-珠玉の東京富士美術館コレクション-」に行ってきました。
\ ナポレオンと水連が目印 ( ‘ω’) /
美術館が好きでよくひとりで行くのですが、友達と行くと「どこを見ればいいのかわからない」と言われる事があります。
なので今回は自分が西洋絵画の「ここを見るようになって面白くなった!」と思えるところを4つピックアップして書きます!
西洋絵画限定です。日本画や近代芸術は自分にはさっぱりなのです。日本絵画編はないのです:;(∩´﹏`∩);:
私もまだまだ勉強中……造詣が深いわけではないので、下記内容は私の知識を調べながら補完して補完して補完しつつ自己解釈しながら書いています。
間違っていたり諸説あるうちの1つかもしれない場合があります。間違ってたら申し訳ないです…
1,○○派?××主義?
絵画の横を見るとキャプションがあります。
そこには作者の経歴や作品の解説が書かれているわけですが、そこには大体「印象派」や「写実主義」、はたまた「ルネサンス」「バロック」「ロココ」などの文字が散見されます。
これらはその絵画の美術様式を表しています。歴史的観点から見た分類といったイメージでしょうか?
美術様式は歴史や宗教と密接している面があるので、高校生の時『過去(歴史)は振り返らない主義』だった私にはさっぱりです。本当にわかりません。
なので!
私がよくキャプション内で見かけるなぁ…見かけすぎて覚えちゃったなぁの3選がコチラ!
\ 「印象派」「写実主義」「ロココ」 /
他にももちろんありますが、これだけ覚えているだけでも「あ~!印象派だ!」となると思います。特に印象派は岡山でよく展覧会を開催している気がします。
ではこれらの特徴を書く前に…
デデン!
突然ですが問題です。
Q. こちらの絵画は「①印象派 ②写実主義 ③ロココ」のうちどれでしょう?
正解は――――――「②写実主義」です!
上の作品はかの有名なジャン=フランソワ・ミレーの「落穂拾い」です。
理想や空想ではなく現実を描く写実主義。
今まで描かれていた貴族や神話の世界ではなく、庶民の労働する姿といった「人間ひとりひとり」に焦点を当てた題材が特徴です。
現”実“をよりリアルに描き”写“すというイメージを持ったら、なるほど文字通りだなぁと思いました。
ちなみに写実主義の前は新古典主義やロマン主義といって、ロマン主義では「民衆を導く自由の女神」が有名だと思います。
この絵画が題材のCMがあった気がする🤔
ドラマチックで見る人に勇気を与え鼓舞してくれるような…そんな印象です。こういったものがロマン主義の特徴なんだとか。
ロマン主義の後の写実主義だと思うと歴史的に何かあったのかな~とか考えずにはいられません。美術様式は流れを見るのも面白いなと思います!歴史の知識が欲しいこの頃です( ˘ω˘ )
2:描かれ方で見る
こちらの絵画、見たことありますか?
クロード・モネの「印象・日の出」という作品です。
絵具は混ぜると濁る減法混色。
なので、より鮮やかな色を表現するために「筆触分割」という技法を開発し描いたのが印象派の人たち。(出ました!印象派!)
筆触分割とはなるべく絵具を混ぜ合わせず絵具そのものの色を使って細かなタッチで描くこと。
上の絵画の全体を見ると波や太陽に船、遠景にクレーンや煙突が見えますが、近くで見ると波なんか筆のチョンチョンがはっきり見えますよね?
こういった筆の使い方を見ると「あ~印象派なのかなぁ」と思うようになりました。
印象派の方達は光を描きたかったのだとか……!お外で絵画を描くようになったのもこの頃みたいです。
ちなみにこの筆触分割を極めぬいた点描という技術がこの後開発されます。
(ポスト印象派や後期印象派とも言われます。ゴッホとか!有名!)
3:アトリビュートをみる
アトリビュートとは西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。その持ち主を特定する役割を果たす。(※Wikipediaより)
だそうです。
例えば聖母マリア様
Wikipediaにはマリア様のアトリビュートは「百合の花や赤と青の衣にとげのないバラの花、幼子のイエス」とあります。
(´-`).。oO(ふむふむ…赤と青の衣を身につけた女性はマリア様( ..)φ……)
これを覚えているだけでこちらの女性がどなたか分かるようになるのです!やったー!!
左:エル・グレコ「受胎告知」 大原美術館に展示されています。
右:ラファエロ・サンツィオ「大公の聖母」
ほかにもアトリビュートは沢山あるので、覚えれば覚えるほど楽しい感じになります!✨
私はまだ全然覚えれていないんですけどね……(´・ω・`)
4:細部を見る
こちらの作品ご存じですか?
フラゴナールの「ぶらんこ」という絵画で、こちらはロココの代表的な作品です。(出ました!ロココ!すごい好き)
ロココとはどんなものかを書く前に……
ここでまたまた問題です!
Q. 上記の絵画、どんな印象・物語を想像しましたか?
(私 ´-`).。oO(ロミオとジュリエットのように、結ばれない関係にある深窓の令嬢に恋焦がれている様子かなぁ)
メルヘン思考が滲み出ています。少女漫画愛好家の鏡ですね。
正解はこちら!
A.「愛人やそれにまつわる秘め事を表しています」
依頼主は左下の貴族で、真ん中の女性は彼の愛人。
左のキューピットは口元に指を添えて「しー」といったポーズをとっています。
ブランコや脱げて飛んで行ってる靴などに意味があると知った時は「ほげーーーーーー!!」となりました。
言われてみれば左下の男性はスカートの中を覗いているようにも見えますね……?なるほど…?
この時代は窮屈な政治への反動でこういった開放的な作品が求められたとか。
愛というテーマを神様ではなく人間同士で表現するようになったのがこの頃らしいです。
どこか甘い倦怠感のある貴族の印象を受けたらロココかなぁ…と思うようになりました!
それと西洋絵画に超超よく出てくる「サロン」(西洋美術検定があったら絶対出題率100%)
公式美術展覧会サロン・ド・パリが開催されるようになったのもこの頃です。
X:おすすめ美術館
人生で後10回は行きたいなぁ~と思う大塚国際美術館。
1日で回るにはあまりにも広すぎるので、ぜひ2日くらいは時間を確保して行きたい所です。
(ほんとに広い!公式サイトによると鑑賞ルートは約4キロらしいです。ヒールで行くのはやめるんだ!)
世界中の陶板名画が飾られています。
陶器に焼き付けた名画なので本物ではありません。
本物ではないからこそゴッホの「ひまわり」を7作品並べてみたり…といった事ができます。
最後の晩餐の修繕前と修繕後が同時に見たりという事もできてすごいお得です。
このブログ書くだけですごい知識不足を実感しました……(´・ω・`)
もっと絵画を勉強してまたコロナが落ち着いたらいろんな美術館に行きたいです!