2020/10/16
はじめまして!
7月よりハジメクリエイトに入社しました
ヨコと申します。
これからよろしくお願いしますm(_ _)m
はてさて、記念すべき初ブログということで、
何を書こうか~と数日頭を悩ませていたところ、
朝起きて急に頭に(何故か)降ってきたことについて
お話したいと思います!
皆さん「トンマナ」って言葉、聞いたことありますか?
デザインなどの制作の現場で、ときどき耳にする「トンマナ」。
もしかしたら制作会社との打ち合わせの場などで、
耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
「トンマナ」とは、トーン&マナーの略。
広告やWEBのデザインにおいて、トーン(tone …調子・色調)と
マナー(manner…様式)を整えて、 企業ブランドや世界観、
コンセプトの一貫性を保つルールのこと。
ざっくり言ってしまえば「『らしさ』を表現するための決まりごと」
みたいな感じです。
・・・「いやいや、『らしさの表現』ってざっくりしすぎて余計分からんよ」
とお思いの方は 下記をご覧ください。
突然ですが、貴方は老舗の和菓子屋さんで広告担当をしています。
ある日、新商品のPRのために広告を作ることになりました。
早速広告会社にデザインを発注!
イメージを伝えて打ち合わせを終えれば、後は上がってくるデザインを待つだけです。
貴方が打ち合わせ時に伝えたイメージは下記の通り
◆老舗の和菓子屋の雰囲気を損なわないようなデザイン。(少々値段設定は高め)
◆和の雰囲気の中にほんの少し高級感を出して欲しい。
◆客層はご年配の方が多いので、今の客層に受けやすい方がいい(奇抜なのは好まない)
・・・・そして数日後、上がってきたデザインはこちら。
似てる・・・・ようでどこか違う2つのデザイン。
AもBも基本的に同じレイアウトですが、
使用フォントや配色は極端に違うものです。
あとはキャッチコピーのニュアンスも全く違うものです。
このAとBのデザインで、それぞれどんな印象を抱くでしょうか?
そして、どちらのデザインが貴方の依頼に合っていると思われますか?
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答えは【Bのデザイン】です。
依頼者のイメージやコンセプト(商品)に沿って、
『使用するフォント』『文章』『配色』を揃え、
『老舗の和菓子屋らしさ』を表現。
(反対にAのデザインは正解の反対を制作するつもりで極端に振り切った
ものにしたので、大分分かりやすかったかもしれません・・・)
おおまかですが、トンマナを揃えるってこんな感じです。
とはいえ、上の例は一枚ものの簡単なデザインなのでとても簡単ですが、
これがWEBサイトやパンフレットなど、ページ構成の多い媒体や、
複数の媒体に派生する案件であればあるほど、トンマナを揃える難易度、
そしてその重要性はより増していきます。
しかし、その大変な取り組みをきちんとやり遂げることが、
後々の企業ブランディングにもしっかりと繋がっていくことになります。
よく「○○○っぽい」という言葉を、日頃から会話の中で使っていませんか?
その○○○の中にもしも会社名やブランド名、商品名などが入っていたなら、
それはつまり、○○○に当てはまる企業・ブランドが、明確な「トンマナ」を設定し
守り続けていることで、貴方の中に「○○○っぽい」という認識を刷り込んでいるということ。
(無印っぽい〜とか、IKEAっぽい〜とかイメージしやすいかなと思います)
勿論、一度や二度の広告効果でここまでのイメージの刷り込みを行うことは難しく、
時間をかけて何度も繰り返し続けていくことで効果は生まれるもの。
だからこそ、一つ一つ。
今、目の前から「○○○らしさ」を
ちょっと意識したデザインを、
取り入れてみてください。
(まったくの余談ですが『トンマナ』って言葉を初めて聞いた時、私の頭の中に一番に思い浮かんだのは
『トン(豚)』と『マナティ』だったりします・・・( ・ω・ )ゞ)